「寒い~」
「カロル、流石に吼えてもどうしようもないぞ」
「そういうユーリは寒くないの?」
普段着で氷刃海を越えてるのだからそりゃあ寒い。しかも今の時期は氷がくっつくほどだ。その中で普段と変わらない服装のユーリ。一応寒さ対策ということで全員がそれぞれ防寒具を着てるのだが。
「寒い寒い言っててもはじまらね~しな。それに俺、ほとんど戦闘出させてもらってるし、動き続けだから」
「変わろうか?」
「変わったら寒いと思う」
そういうユーリからはちょっとした汗も流れてる。湯気みたくなってるのは周囲の気温の低さからだろう。
「ユーリとジュディスが二人して、魔物をガンガン倒してるからね。なんか出番無いってリタやエステルも困り顔だよ」
「動いてないと凍えそうだけどな」
「料理できたって」
「サンキュ。しかし、あれだな、この寒さに慣れないおっさんはある意味困り者だな」
「そうね。動いてないもの」
戦闘、料理と動かずついてくるというだけの人になっている。ちなみに、ラピードに犬ぞりを頼もうとか考えたりしたのだが、恐ろしいかぎりだ。その後エステルに叱られたりするのだから尚更である。
「もうすぐしたら此処を抜けれるはずだ。さっさと用事終わらせて、温かいところで休もうぜ」
「そうだね」
「私もそれに賛成」
氷刃海の魔物を狩って、それぞれを素材を持って、次なる土地へといくのだった。アイテム集め。そして、作った武器でもって新たなスキル獲得である。
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