「ねぇ、ユーリ」
「なんだ、カロル先生」
「あのね、何で僕って二軍なの?」
「ああ、それか」
毎回戦闘メンバーというのは決まってる。一軍が戦い、二軍は後詰めだ。勿論、一軍で傷付き倒れた者との交代もありえるが、それは戦闘終了してからだ。カロルにしても、リタが入ってからは全く一軍に入れない。
「後ろを守ってもらってると安心しないか?」
「え?」
「カロル先生という後ろを守ってくれる人が居るからこそ、俺も安心して闘えるんだ」
「そう、なの? 邪魔とかじゃなく」
「ああ。勿論だ」
ユーリの言葉にカロルは良かったと喜ぶ。なんだかんだで邪魔者として扱われないという事でほっとしたようだ。実際に、そういう事は無い。カロルだってそこそこに闘えて着てるし、立派な攻撃力もある。一撃の重たさはユーリをしのぐだろう。と、そのまま良かったと歩いていくカロル。もうすぐ街が見えてくるからこそ。そしてユーリの隣にリタがきた。
「で、本当の所は?」
「リタの支援攻撃、俺とラピードでかく乱、エステルで回復。揃ってるからこそだな」
「なるほどね。意外と考えてるじゃん」
「カロル先生が出るまでも無いというのもあるんだがな」
そんな会話を後ろでされてると気づかず、カロルは町が見えてきたことを伝える。知らぬが幸せである。
(リタ加入後のメンバーが本当に固定化してしまい、カロルをどうするか悩む。ラピードはアイテムスローと盗むためです。ラピードが好きっていうのもありますが。プレイ中ふと思ったことですね)
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