亜種討伐というのをしていたら、他にもモンスターが居て、そして、驚いたことにそのモンスターがアオアシラだった。
「アオアシラはこちらで対応しておく。そちらの亜種を頼む」
「って、逃げるな。亜種の方が厳しいだろうが。それなら、鉄壁ガードのランスが頑張るべきだろう」
「何を言う。ガンランスとランスのパーティだぞ。誰が行こうが一緒だ!」
仲間内でそんなことを話してると、すでに挟み撃ち状態。これはヤバイ。四人パーティを組んでいるためにアイルーも来ないし。何より、体力的にも厳しい。にらみ合いという言葉が一番似合う。金レイアという希少種だが、亜種だ。硬い上に非情に厄介である。丁度集まった面々でレイア狩るぞ~と意気込んだのは良かったが、間違って金だったのは誤算だ。
「とりあえず、走り抜けてエリアを移動しよう。このままじゃあ、全員倒れておしまいだ」
「そうだな。1.2.3で突っ切るぞ」
「おおっ!!」
それぞれが頷いたり声をかけたりして、数字を思い描き、走る。
エリアのど真ん中で待ってるほど間抜けじゃないし、相手も突っ込んできている。その間を抜けるように、走る。スタミナ消費なんて放置だ。逃げなければ倒されてしまう。アオアシラなんぞ可愛いものだ。レイアの攻撃と毒が危なすぎる。怒ってないだけましか。怒りになれば、二度ほど喰らったら死ぬかもしれん。一度作戦会議だな。閃光玉やこやし玉、罠なんかの事も話し合わないと洒落にならないぞ。だからこそ、狩りは奥深いものであり、面白いのだが。今現状は無理でも逆転の手はどこでも転がってるのだから。
PR