「恭介」
「恭介~」
なんなのだろうか。この少年と恭介氏の友達というか、先輩後輩を超えた先のものは。いや、流石にそんなことで私は驚かないが。たまに見ていて思っていたが、面白い人たちであるのは確かだし、自らが手を伸ばした。それも確かなのだが。
「西園女史」
「来ヶ谷さんもそう思いますよね?」
「ああ」
二人とも仲が良すぎるというか、かなりべったりなのだ。鈴くんはあれだけ嫌ってるのに。嫌ってるというか、微妙なところで嫌がってるって所か。しかし、あの二人を何とかというのも可笑しな話だ。あれはあれで婦女子のおかずになってるのかもしれないな。
「でも、このままだと彼女が出来ない事になりますよね。棗さんも、直枝さんも」
筋肉二人は放置で良いが、それは確かに可愛そうだ。特に彼らに集まってる女性たちが。いや、そこはお姉さんの愛情でっていうのもやぶさかではないが。
「それこそ我々が話をしていても難しいだろう。それこそ二人の意識が改革しないことには」
「ですね。当分はこの光景をネタにしますがね」
ある意味隣に居る西園女史も恐ろしいものだ。気をつけねば。それに……理樹と鈴は超えてもらわねばならないのだから。
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