「カロル、次の仕事は?」
「あ、ユーリ、もう終わったの?」
「ああ」
ダンクレストでカロルは仕事の結果報告を受けていた。大体が戦闘方面が多い。なんせ世界を救った、世界の窮地を乗り越えるときの立役者たちだ。戦闘力はブラスティアがなくとも高い。街道に出てきた魔物の討伐から村や街に現れた魔物の討伐と大量にすることはある。
「次は……あれ、これ、ハルルからだ」
「ん、あそこにはエステルが居るだろうに?」
「そのエステルとリタからだよ」
この二人とて、過酷な戦闘を耐え切った猛者だ。そのためにユーリやカロルもそこいらから依頼が来るとは思ってない。だが、二人からの依頼という事は相当危険も伴うという事。二人の顔に真剣さがにじみ出ている。
「で、なんて?」
「大きな魔物が出たらしいんだけど、二人だと危険だから一人よこせって」
「んじゃあ、俺が行くわ。ジュディは?」
「もうすぐじゃないかな?」
「あら、ユーリ、早かったのね」
「まぁな。俺は次ハルルだし、送ってもらって良いか?」
「良いわよ。カロル、私は?」
「次はぼくと一緒にオルニオンの周囲に現れた魔物の掃討だって。これは騎士団からの正式依頼だよ。あっちも帝都が忙しいみたいだしね」
「分かったわ。じゃあ、先にユーリを送るわね」
「ああ。頼む。準備してくるわ」
「そうね。付き合わせてもらうわ。アイテムも心元ないし」
世界を救っても、問題も多々ある。人を守るために世界を飛び回る。凛々の明星はギルドの中でそれなりの地位を保っていた。少数精鋭の強いギルドへと…それは先の話。
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