「大丈夫ですか?」
「大丈夫よ。もとより決めてたことだもの。必ず殺すって」
ニバスの娘にして、弟子の女性はそう答えた。もう決めていたことだと。本来なら自分たちについて着たくも無いかもしれない。それほどまでに僕は悪いことをしたとなってる。実際はしてないのだけど。
「お~い」
「遅れてるよ~」
仲間が声をかけてくれて確かに遅れてることに気づく。粗方の敵は掃討していったけど、流石にまだ残党が居るかもしれない。それは流石にという意味もあってだ。死者の宮殿という名前らしいといえばらしい。
「ごめん」
「まぁ戦い尽くしだったし、ちょっと休憩しようか。流石に堪えてる人も居るし」
そう、魔導師、魔術師系統の数名がつらそうな顔をしている。なんせ地下迷宮なので色々と歩き回った上に、階段が多いし。部屋みたいな所や廊下にも敵が溢れているし毒カビも生えていたから休む暇も無い。休憩は挟むが座るというよりも立って休憩だ。
「あまり休憩にならないけど、そのあと一気に上ろう。でないと危ないし」
「そうだな。私もその意見には賛成だ」
「休憩にならないからね~」
「だね」
だが、この後、またこの階数下りなければならないときが来るとは、この時全員気づかなかった。そう、空中庭園に逃げた暗黒騎士団を追いかけ、全て終わり、その後に。
PR