温泉があるユクモ。そこでハンターの男性と女性が二人のんびりと喋っていた。
「いつも、のんびりと入る事は無いけど、こうやってのんびりと入るのは良いよな」
「そうですね」
身体の肩まで浸かって、その後すぐに立ち上がる。しかも早着替えもつけて。
まぁ、脱ぐときは早いし、着るのも早いので良いのだが。鎧などは大変だが。
「酒がうまい」
空に浮かぶを月を眺めて男性のほうは、温泉と月を肴に飲む。女性のほうは上を見上げて、ふぅと息を吐き出す。
「寒いところから、こうやってきて、あったまりますね」
「そうか。俺は此処で初めてだったからなぁ」
「初心者からだったんですか?」
「まぁ。でも、村の人たちの親切なおかげでね。温泉も好きだし、好きに使えるのはありがたいからな」
男性のほうは温泉好きもあってか、此処に馴染めたようだ。
「あんたは、確か山からって?」
「ええ。少し遠い山の村からですね。長からお使い頼まれたついでですが」
「帰り?」
「はい。お届けものだけですから。あ、私も一杯貰っていいですか?」
「良いけど。すぐ回るけど」
「その時はよろしくお願いしますね」
「まぁ、俺が飲んでるの見て、自分もって気持ちは分かるから、引き受けよう」
「ありがとうございます」
ガンナーであろう女性とであったのはたまたま温泉の手前でだ。男性もゆっくり浸かりに。
じゃあってお互いに一緒に入ったのだ。色々倒したとか話も意気投合したし。
お互いハンターだったのが大きいが。
「おいしい」
「そか」
「パートナーカード、渡しますね。後で」
「そうだな。俺も手伝える事があるなら手伝うさ。邪魔にならない程度に」
「いえいえ。私のほうが邪魔になるかもしれませんから。ほんと良い月と良い星空です」
「そうだな」
飲み干し上を見上げる男性が見えるのは綺麗な月と星空だ。
「じゃあ、これで」
「ああ」
そしてお互いに着替えてパートナーカードを交換した。一度の出会い。そこで交わした杯とカード。この結びつきがハンターたちの間で新たな関係を表しているのだった。
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