どうしようか?
「どうかしたのか?」
「あそこ」
そこには大型モンスター。リオレウスがのっしのっしと歩いていた。
「今の俺とお前とでやりあうわけにはなぁ」
「それで、とりあえずペイントだけでもって思ったのだけど。無いから」
「俺はあるんだけど、ぶるってしまってる」
「少し貸してもらえる。戻ったら返すし」
「いや、使ってくれ。俺、あまり投げるのうまく無いのかどうにもな」
苦笑いでペイントボールを受け取る。しかし、此処で用事もあるので、次に投げる玉を忘れない。
「この後、こやし玉投げるから」
「了解」
見つかったらしばらくは逃げ回らないといけない。もう一人は違う場所へと向かうのだろう。
「もしも倒れたらごめんね」
「いやいや、危険な役目を頼んだんだし、良いよ。しかしリオレウスは流石になぁ」
「アイルーはやる気満々なんだけどね」
「ま、好奇心旺盛ですから。じゃあ、頼むわ」
しゃがんだ状態だったのを立ち上がって、すぐさまペイントを投げて当てる。そして、こちらに気づいて顔をこちらに向けたときにこやし玉も投げる。よし、直撃。後は。
咆哮を上げて、こちらへと突進してくるリオレウスからダイビングで逃げる。盾もちなら良かったのだけど、今はしがないライトボーガンもちのガンナーだ。ペイント弾くらいは持ってくるべきだった。反省反省。これからはちゃんと生かそう。アイルーくん、頑張ってるなぁ~。あ、踏まれた。蹴られてるし。どこかに飛んで行くリオレウス。ふぅ。飛んで行くのを隣から仲間が出てきた。
「お疲れ様」
「いえいえ。そっちで何か取れた?」
「いや、出なかったわ。しかし、魚釣りは少し面倒だよな」
「仕方ないわ。さ、ちゃっちゃとしちゃいましょう」
「そうだな」
二人でギルドからの依頼をこなすのだった。黄金魚6匹。
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