日記のため、ホムペに設置
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「こーへーこーへー」
かえでさんに呼ばれて振り返ると、そこには大きな荷物があった。
「手伝って欲しいなぁ」
流し目をしてるのだろうが、普段の行いか似合わない。
「手伝いますけど、どこに持って行くんです?」
「まるちゃんところ」
「礼拝堂?」
「そうそう」
手伝うって言ったし、ちょっと量が多いけど大丈夫かな?
女性であるかなでさんが運ぶのは大変だろうし。
「そういえば、こーへー」
「なんですか?」
「お父さんが連れてきなさいって言ってたよ」
「ぶはっ! 何で急に!?」
「ほら、私たちが迷惑かけたじゃない? 泉で溺れさせたり、文通もあれだったし。だから、お礼だって」
「そうか。そうだよな」
「ひなちゃんに手を出したことに関して、かなりの話はあるだろうけどね」
「ぐふっ」
かなでさんはニコニコ笑いながらいってくれた。まぁ、なんだか楽しそうだし仕方ないか。
「こーへーなら大丈夫だよ。きっと」
それは本当に大丈夫なように聞こえた。かなでさんの元気のよさは良い事だよな。