「祐一さん、何をしてるんですか?」
祐一さんは何か並べてる。
「ん、ジグゾーをね。衝動買いってわけじゃないんだけど」
思案しながらなのか、当てはめていってる。平均的なサイズなんだろうけど、そこそこに量がある。佐祐理はちょっと見て、混ぜてもらおうと前に座る。
「するの?」
「祐一さんがしてるので、私も混ぜてもらおうかなぁって。それに、珍しいし」
「まぁ、普段はしないんだけど、ちょっとね」
そのジグゾーが合わさると完成図がある。海の生き物がそこそこにある。熱帯魚とかも見れる。
「ラッセンって書いてありますね」
「うん。その人の絵をジグゾーにしてあるんだ。ほら、うちの近くに水族館って無いから」
「ああ。舞のためですか?」
「うん。でも、難しいね」
「あはは~、ならお手伝いします」
「ありがとう」
祐一さんが衝動買いってちょっとおかしいなって思ってたけど、なるほど、舞のためなら分かる。舞は動物全般が好きだけど、海の魚は中々に出会えない。それを考えてだろう。ジグゾーなのは絵画がなかったからなんだろうなぁ。
「お礼はいいですよ。その代わり、今度また一緒にしましょう。舞も入れて」
「そうだな。うん」
舞だけ今仲間はずれはかわいそうだから。祐一さんも感じていたんだろう。三人で暮らす夢は儚く散った。というよりも、反対されたから。今は諦めてる。それでも祐一さんと佐祐理と舞の三人でお泊り会なんかもして、一緒に居る。大学生になってもだ。そして、こうやって色々な事が出来たら良いなぁ
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久々に『我が願い』を読ませてもらおうと思ったのですが、遊び人さんの小説ページに入っても何も表示されませんでした。
他の小説ページは問題なかったのですが、なぜでしょう?