「エステル、どうかしたのか?」
空の上で皆が寝てる中、エステルとユーリは甲板に出ていた。戦闘の疲れで皆寝てるのだ。
「ちゃんと寝てないと身体が持たないぞ」
「分かっては居るんですけど、それを言うならユーリやジュディスだって」
「まぁ、慣れてるから」
「でも、ユーリは、怪我もまだ治ったばかりですし」
回復術で治したが、まだまだ怪我だって辛いはずというのがエステルの見方だ。
「ちゃんと寝ないと駄目ですよ」
「エステルが先に寝たら寝るよ」
「寝顔見られるのが嫌なんです」
「俺だって嫌だぞ」
後ろに忍び寄る一人の気配。
「二人とも寝てなさい」
ジュディスの華麗なる一撃が二人の頭に一度ずつ落ちる。それは二人の意識を落とすには十分な威力だった。
「お互いに気を使って眠らないなんてどっちも子供なんだから」
ジュディスの一言は的を射ていた。ジュディスはそのまま二人寄り添うように寝かせて上にシーツを被せる。寝てないと体力の回復は望めない。何より精神を休めることも必要だ。到着地点でユーリの腕にエステルが身体を寄せて寝てる姿を面々が見て色々と話が飛び交うのだった。ちなみにやったのはジュディスである。
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