「カロル、大丈夫ですか?」
「うん、でも、この状況危ないよね?」
とある森というか、林というか、その中で二人は困っていた。仲間とはぐれた。
「回復なんかは大丈夫ですけど、ユーリたちが心配です」
「ぎゃくに僕たちの方が危ない気がするよ」
武器は持ってるし、魔物に対してもこのあたりなら大丈夫だろうと二人は周囲を見渡す。動いても変わらない景色により二人は荷物が無い事も考えて動かない事にしたのだ。襲ってきたときは闘おうと。背中を預けつつ休憩。
「見つけてくれると思うのだけど、火もたいたし」
「そうですね。大丈夫ですよね」
しかし、日向の当たらないところで火をたきつつも二人はどうしようか考えていた。どうにかして合流したい。
「普段はかばんもあるんだけど、ちょっとね」
かばんも無いカロルは不安だ。エステルにしてもどうしようか考えてる。
「ラピードなら見つけてくれるかな」
「大丈夫でしょう」
「そうだよね」
それでも不安は消えるものじゃない。第一に今までユーリであり、リタであり、なんだかんだで頼りになるのが居たのだ。
「よっと!」
上からユーリが降ってきた。カロルとエステルはぽかーんと口をあける。なんで、上から?
「カロルか、火をつけたの。おかげで見つけやすかったぜ。さ、引っ張り上げるからロープもってくれ」
説明のためにユーリがロープを見せる。上からフィッシュするのだ。そして、二人は武器を持ち、ロープを握る。ユーリは下の状態を見て火の後始末などをして、去る。二人が居たところに小さな動物が出てくる。彼らが合流し、この後、世界を救うたびになるのだが、それは本編で
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