「ジュディ、どうだ?」
「ええ、倒せたわ。大丈夫、エステル、リタ」
「大丈夫です」
「私も大丈夫よ」
二人の返事にほっと一息。歩いてる時に魔物に襲われるなんてざらだ。後ろからも前からも注意しておかないとぱくりと食べられたり、危険な目にあうことが多々あるもの。そのため、後衛でも攻撃力が高かったりするのだが。
「おっさんは楽できて嬉しいのだけど。こう甘いものが続くのは」
「戦いの後は甘いのが一番だよ。俺にとっては」
ラピードももぐもぐと食べてるし、カロルも食べてる。ジュディスもエステルもリタも嬉しそうに食べてる。同じものばかりというのも辛いものなのだが、TPを回復させるのには、甘いのが一番なのだ。ラピードは嫌がりそうなのだが、ユーリのお手製となれば、喜んで食べてる。
「わんっ!」
「え、私にくれるの?」
「リタが功労賞って事なんだろうな」
「犬に褒められるって」
「まぁ、受け取っておけよ。食べれるだろ?」
「ま、まぁね」
本を持ってたら食べれないが、甘い物は嫌いじゃないし、何故かユーリの手作りは評判が良い。美味しいのが原因なのだが。ちなみに、エステル、リタ、ジュディの三人は動かないと太ってしまうということで、今回無理やり戦闘に参加である。腕をなまらせるのもって意味もある。ユーリが入ってるのは、単なる戦闘が好きだからだ。
「リタの魔法がなかったら危なかったものね」
「援護じゃなくても、攻撃で怯んだりしてくれると助かるからな」
「ふふ、素直じゃないわね」
「ジュディに任せるよ」
「ふふ、ご馳走様。そういえば、連携してるときに気づいたけど、ユーリも飛んで攻撃入れたらどうかしら?」
「周囲が許しちゃくれないさ」
「私は一対一に持ち込めるからかしらね」
「ま、俺は周囲を警戒するだけで、ジュディも闘いやすいだろ」
「ありがと」
一対一なら負けない。その意味が含まれてる。
「あの、詠唱中助けていただいてありがとうございました」
「仲間だもの。それに、ユーリが最初に技を出してくれたおかげで気づけたのよ。私にお礼を言う前に何時も守ってくれてる人にも言いなさいな」
「ユーリ受け取ってくれません」
「仕方の無い人ね、本当に」
ジュディは色々な思いを込めてユーリを見る。ユーリはユーリでカロルと何か話してる。これからのことだろう。ユーリは女性二人が固まってるのを見て小さく手を振る。こちらに来てって事でだ。二人とも小さく笑い合いそちらへと行く。これからどこに向かうかというのもあるから。
(何となく書き出したもの。実際に色々会話とかしてただろうなぁ。どんなこととか言っても他愛無い話でしょうけどって事で。こんなけです。でわでわ~ノシ)
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「月村、何してるんだ?」
「ん、あ~、ノエルのことでね」
「ノエルの?」
「そ。ほら、最近何事も無いから、ちょっとね」
首を捻ってると忍はうんと頷いた。
「ね、恭也」
「なんだ?」
「ノエルと買い物頼めない?」
「買い物をか? しかし、俺には女性の買い物に付き合うっていっても荷物もち程度しか出来ないぞ」
「ん~、それは分かってるつもり。前、なのはちゃんたちと買い物したときに見たから。そうじゃなくて、ノエルと一緒に買い物してきて、ノエルに似合いそうな髪飾りをお願いしたいの」
「髪飾りを?」
「うん。勿論、お金は後で返すし」
「お世話になってるし、それくらいは構わないが。しかし、以前イヤリングを上げたんだが」
つけてるのを見た事は無いが。というか、本当に何時つけるか分からないし。
「そう。前、それを聞いて、たまにはつける機会があったらつけるんじゃないかなぁって」
「なるほど。分かった。じゃあ、それで」
お互いに頷く。
「まぁ、日付はまだ分からないけど、早めに言うわね」
「ああ。頼む」
数日後、ノエルと一緒に小物売り場で悩む俺とノエルが居たとか、居なかったとか…